うだがわんの思考

人には言えない事を書きます

〈時事〉(黒人差別)2020/5/27

アメリカ中西部ミネソタ州ミネアポリス市で黒人男性が白人警官に首を抑えられ死亡した。

黒人男性ジョージ・フロイド(46)は偽造紙幣の疑いで白人警官デレク・ショービン(44)によって拘束され、足で首を押さえつけられていたが、数分で気を失い、病院に搬送されたところ、死亡が確認された。当日の夜から抗議デモが暴動に発展。ただしアメリカだけではなくパリやベルギーにおいても抗議デモが活発化した。

 

〈補足〉

6年前にも同様の事件が同市で発生。

エリック・ガーナー窒息死事件

2014/7/17 警察官が拘束の際に絞め技(チョークホールド)を用いたため、エリック氏は何度も「息ができない」と繰り返しその場で気を失うも呼吸が続いていたため、応急処置はせずに救急搬送。その後病院で死亡した。エリック氏のこの言葉はこの事件のデモにおけるスローガンにもなり、「I can`t breathe」と書かれたTシャツをデモ隊は着用した。ちなみにNBA選手も試合前には同じTシャツを着用している。今年2020の暴動でも警察による人種差別攻撃の批判として同じ言葉が用いられている。警察官ダニエル・パンタレオはこの事件について不起訴処分となる。パンタレオの処分が決まったのはそこから5年後の2019年8月、彼は解雇された。解雇された原因は当の不当殺人についてではなく、使用禁止されたチョックホールドを用いたことによる。

 

またアメリカ史上最大の暴動として挙げられる”ロサンゼルス暴動(LA92)”がナショナルジオグラフィックから今放映された。映画化されているため、誰にでも観ることができるようになっている。

 

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歴史を多く学んでいるとこういった同じ事件というのは必ず何度も繰り返されていることをよく目にする。特に白黒差別はアメリカの植民地時代(18世紀)から、または大航海時代における奴隷制(15世紀)から常に問題視されている。責任追及だけではなくこの事件を防ぐ手立てはなかったのか考えるべきだと思う。

 

「どうかこの『流れ』に沿って、貴重な遺産でもある『来し方』を振り返りながら、君たちに託された素晴らしい『行く末』に、思いを馳せていただきたいと思います」(東京書籍「世界史B」より引用)。