うだがわんの思考

人には言えない事を書きます

「大卒浪人はしんどいぞ」「今後」

大学を卒業してからはやくも半年経ち、ある同期はあまりの残業続きで腐ったゾンビの様相で現れ、またある同期は早速覚えたてのビジネス単語を新品のスニーカーを使うかのように吐いていく。そんな彼らの旅路を見送りながら科目等履修生という名の浪人生は今日も短時間のバイトに身を置いている。チューターという非正規雇用は残業もなくただ受験期の黒歴史を吐くだけで仕事が成り立つ非常に身を削らない仕事で、お気に入りの生徒とだべるだけの至福の時間である。しかし家賃6万円と生活費をまかなえるほどの時給には程遠く、ただただ鶏胸肉を頬張るだけの日々である。

 そんな浪人生活も半年を過ぎればなんともいえない不安感を覚えるもので、ここからなんでもできる自由と同時になにをすればいいのかわからない不自由をさまよっている。科目等履修生は大学院生でもなければ浪人生ともいえない微妙な職業である。職業と言っていいのかわからないが、何事にも追われない時間の中で本当に教員をやりたいのか、本当に研究をしたいのかが不明瞭になっている現状はまさに自分の立ち位置を明確に表している。

 今までは教員か修士課程の大学院生の選択肢で悩んでいたが、今ではジムトレーナーになりたいと思っている。勤労に見合う報酬を得たいと考えた頃には、もはや教員というブラック臭の強い職業に自ら身を投じる愚かさに呆れるのも時間が解決していった。といって高校生からの長い夢を簡単に投げ飛ばすこともそう簡単ではなく、心あらずの深夜2時にどうすればいいか不眠状態で堂々巡りをしている。こういうことは普通大学3年生から4年生にかけてみんな悩んできたのだろうがその当時大学院に逃げ込むように受験を志した自分には知らない話だった。結果本来の苦痛が一歩遅れて押し寄せている。睡魔はいずこへ。