うだがわんの思考

人には言えない事を書きます

三年間両片思い患いを払拭したい

 みなさんは大学に入ってからお世話になった先輩やOB・OGはいませんでしたか。私はいました。最初は普通にどこでもいるような女性の先輩でしたが、いつしか日数を重ねていくうちに集団で遊ぶ機会が増え、次第にLINEの会話もだいぶ長い間交わしていきました。当時の自分は恋情とは程遠いでくの棒で(大して今も変化なし)、相手が自分に好意か厚意を向けられているのにも気づかず、あまつさえ自分の気持ちにすら認識することのできないまさにチンパンジーのような肢体だったのです。その先輩が他の男性と話していれば胸はざわめき、知らないところで飲み会をしていればキレ散らかす、そういう「嫉妬」という気持ちを言語化することもできずただのうのうと日々を過ごしていました。

ではなぜこの気持ちに気づいてしまったのか、それは大学卒業後にゲームで知り合った女性フレンドからの指摘でした。上のより詳細な内容をひたすらつぶやき、自分がどう思い、相手がどう行動していたのかをつぶさに語った途端にその人はなんとなく察していたようです。客観的にみれば誰でもわかるこの状態を当の本人は言われないと何も気づけなかったのです。熱愛している時の人間なんてこんなものですよ世のみなさん、気をつけてください。

この指摘に合点のいった自分は号泣しました。ああ、数十年後には良い笑い話くらいにはなるだろうと思いつつ、ただただ今は後悔するしかないんだなあと、電話越しでネト友には申し訳ないがずっと啜り泣いていました。恋愛のやるせない気持ちを経験するのが大学三年の終わり、片思いしていた一個上の先輩がバイトを卒業した後とは随分と遅れた情操教育だなあと我ながら精神的なゆとり教育を満喫しました。

もちろんただのネト友の見解でありこれがかならずしも正しいわけではなく、もしかしたらただただ超お人好しすぎる先輩だったのかもしれないです。しかし自分があの感情を恋愛的な「好き」と明記したことに変わりはなく、ひとつ自分の気持ちに正直になれるきっかけにはなったのではないでしょうか。ちなみに先日その片思いしていた先輩は誕生日を迎え、LINEのプロフィール画面には風船が浮かんでいました。これはまたそのうち話すかもしれませんが最近はとにかくいろんな人とコミュニケーションを取り直すことをただ目指しているので、多少気まずいと思いつつも久しぶりにお祝いの言葉を述べました。先輩にはすでに彼氏さんが存在しているらしいとまた聞きをしているので淡い期待などは鼻から持っていなかったですが、敬語が入り混じった丁寧な返信に「もうあの頃には戻らない」という悔しいと同時にすこし清々とした気持ちになりました。

ただタイトルにある通り相変わらず未練たらたらで、良く言えば一途、悪く言えば往生際の悪いダメ人間がここにいるのです。女性は恋愛を上書き保存、男性は恋愛を別ファイルで保存とはよくいったものですが、まさに昔のファイルが今も疼いているのです。可能であればあの人と...そうではなくとも誰か忘れさせてくれる人が見つかりますように。